ソロでキャンプに出る方が増えた昨今、キャンプスタイルの流行はロースタイルに移行しつつあります。
チェアやテーブルを中心に装備を全て”低め”で揃えることで、荷物を軽くしたり、サイトを広々と使えるようになるロースタイル。
この記事では、そんな人気沸騰中のロースタイルキャンプで活躍する「ローチェア」の魅力を語っていきたいと思います。
- 1 ロースタイルならローチェアが大人気!
- 2 キャンプ用ローチェアの選び方
- 3 キャンプ用ローチェアおすすめランキング
- 3.1 10位 Onway(オンウェー)コンフォートローチェア
- 3.2 9位 CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) エクスギア ロースタイル リクライニングチェア
- 3.3 8位 CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)CSクラシックス ロースタイルチェア
- 3.4 7位 DOD(ディーオーディー) ローローバーチェア
- 3.5 6位 Helinox(ヘリノックス) ビーチチェア メッシュ
- 3.6 5位 Tent Factory(テントファクトリー)Spider Series スパイダーワイド&ローアクションチェア
- 3.7 4位 Coleman(コールマン) ヒーリングチェア
- 3.8 3位 Coleman(コールマン) コンパクトフォールディングチェア
- 3.9 2位 Helinox(ヘリノックス)チェアワン
- 3.10 1位 Moon Lence(ムーンランス) アウトドアチェア
- 4 まとめ
ロースタイルならローチェアが大人気!
ロースタイルで装備を固めるなら、まずは決めておきたいのが「ローチェア」のモデル。
最初にローチェアの高さを決めて、あとはそれに合わせる形でローテーブルや焚火台を揃えていけばいいのです。つまりはローチェアが、ロースタイル用の装備を決めるモノサシになるわけですね。
他の装備品ではなく、なぜローチェアから決めることをおすすめするのかと言うと、それはローチェアがキャンプサイトでの居心地に直結するものだから。
ローテーブルや焚火台の高さがイマイチだったとしても「ちょっと不便だなぁ」で済みますが、ローチェアの質が悪いと一日中「座り心地が悪いなぁ…」と思いながら過ごすハメになります。
しかし一度「コレだ!」というローチェアさえ見つけてしまえば一日中のんびり過ごせますし、椅子との相性で体が痛くなることもないので快適さはガラッと変わってきます!
だからこそ世のキャンパーたちは、いろんなメーカーのローチェアを吟味して、自分に合った最高の一脚を見つけようとしているわけなんですね。
初めてのロースタイルキャンプを良い思い出にしたいなら、お気に入りのローチェアは欠かせないと言っても過言ではないでしょう。
ハイスタイルとの違いは?
ロースタイルとハイスタイルの違いは、ずばり「キャンプ用品の高さ」です。何も難しく考えることはありません。
「この高さがロースタイルとハイスタイルの境目!」という基準が決まっているわけではなくて、アバウトに「高ければハイスタイル」「低ければロースタイル」と考えてOK。
一般的にはロースタイルのほうが居心地が良いと言われていますが、高い椅子に座っているほうが落ち着くという人もいるでしょうから最終的には好みの問題ですね。
もっと現実的な違いで言うと、ハイスタイルのほうが「動きやすい」というのはあります。ロースタイルは椅子に体全体を沈み込ませるようにして座るので、座り心地はいいけど立ち上がるのがいちいち大変なんですよ。
その点、ハイスタイル用の高い椅子なら立ち上がるのに筋力を使いません。なので出来る限り立ち上がらずにのんびり過ごしたいならロースタイル、料理や散歩等で動き回る予定が多そうならハイスタイルという基準で決めるのも良いかと思います。
初心者にはロースタイルがおすすめ
キャンプスタイルの高さを変えることによるメリット&デメリットは色々とあるのですが、ソロキャンパー目線で考えるなら荷物の量が変わるというのが最も注視すべきポイントですね。
ハイスタイルで使用されるキャンプギアは利便性の高いモデルが多い反面、一個一個の装備にかなりの重量があるため、ソロでハイスタイルを楽しもうと思ったらちょっと気合が要ります。
時々キャンプ雑誌で「初心者にはロースタイルがおすすめ!」と特集が組まれていたりするのも、やはり不慣れなうちは持ち物を減らしたほうがいいという理由からです。
大人数で行くグループキャンプなら初心者でもハイスタイルでいいんですが、ソロキャンパーなら大規模にサイトを構築する意味もあまりありませんから、最初はやっぱりロースタイルにしておくのが無難でしょうね。
キャンプ用ローチェアの選び方
アウトドア用品店に行く前には、優秀なローチェアを選ぶためのポイントをいくつか頭に入れておくのがおすすめです。
知識ゼロのままいきなり展示品を見てしまうと、デザイン性に目が行ってしまって実用性が疎かになりますからね。
座面の素材や角度はどうなっている?収納サイズは許容範囲内か?などなど、判断基準をあらかじめ覚えておいたほうが良いローチェアと出会いやすいですよ。
座面
まず確認しておきたいのはローチェアの「座面」ですが、チェックすべきポイントは大きく3つ存在します。
一つ目は座面の素材について。防水性を重視したいならポリエステル製のシート素材が使われているものを、通気性に優れたモデルが好みならメッシュ素材のシートを…といったように、座面の素材は忘れずチェックしておきましょう。
二つ目に見るのは座面の角度。ローチェアの座面は必ずしも地面と平行になっているわけではなく、背もたれ側に角度をつけた設計のものも多いです。角度の違いは座り心地に直結するので、ここもしっかり見ておくと良いでしょう。
三つ目は座面の高さ。ローチェアを謳って売られているものでも、モデルによって地上からの高さが意外と違います。
地上高30㎝前後くらいがローチェアの平均ですが、もっと低いモデルもあれば、ハイチェアに近い高さのものまでありますよ。
座り心地
座り心地の良い製品が多いとされるローチェアですが、実際には製品ごとの座り心地の差がけっこう大きいものです。
上記でも触れましたが、ローチェアの座り心地は座面の角度や素材といった要素に影響されます。製品情報ページに書かれている情報だけでも、そのモデルの座り心地はそれなりに判断がつきます。
しかし身も蓋もない言い方をすれば、座り心地というのは結局個人の好みでしかないので「ローチェアの角度は○○度がベスト!」と断言できないのが難しいところ。
実店舗で座って確認してみるのが一番手っ取り早くはありますが、ローチェアをネットショップで購入するなら他の購入者の口コミは確認しておいたほうが良いでしょう。
収納サイズ
ソロキャンパーがローチェアを選ぶ最大のメリットの一つが「荷物をコンパクトにできる」ということですよね。
しかしローチェアだからといって必ずしも収納サイズが小さいわけではないので、展示品を見て購入する際には必ず「畳んだらどれくらいの大きさになる?」ということを確認しておきましょう。
収納サイズについては小さければ小さいほど良いんですが、中には収納サイズが物凄く小さい代わりに、使用サイズまで小さいモデルもあるので注意しましょう。
使用サイズの小ささを承知の上で買うなら大丈夫ですが、いざ使おうとしたら小さすぎて気分良く座れない…なんてことになったら目も当てられませんからね。
耐荷重
ここはうっかり見落としがちなので気を付けてほしいポイント!ローチェアは必ず「耐荷重」を見て選びましょう!
ローチェアは平均的に一脚80㎏くらいの耐荷重で設計されていますが、男性なら80㎏超えの体重の方って全然珍しくないですよね…
スリムな方ならあまり気にしなくて大丈夫だと思いますが、収納サイズや軽量性を特化させたローチェアだと、素材が軽くなっている分耐荷重も60㎏くらいまで下がっている場合があるので要注意です。
同じようなデザインのローチェアであっても耐荷重は60~150㎏程度までバラつきがあるので、余裕をもって自分の体重プラス10~20㎏くらいは支えられるモデルを選ぶようにしましょう。
軽量性
荷物を少なくしたい方は、コンパクトに畳めるかどうかだけではなく、ローチェア自体の総重量もチェックしておきましょう。
ローチェアの重量は主にフレーム部分の素材によって決まり、例えばアルミ素材のフレームで作られたものなら重量は軽く、フレームに鉄や木材が用いられているものならずっしりと重めになります。
キャンプ道具は軽いほど都合が良いのは当然ですが、「なるべく頑丈なキャンプチェアがいい!」とか「多少重くなっても木の風合いが欲しい!」等の理由からあえて重めのローチェアを選ぶキャンパーもいます。
軽量性のチェックは基本中の基本として、自分だけのこだわりのためにどの程度の重さまでなら許容できるのか…というところに折り合いをつけていきましょう。
キャンプ用ローチェアおすすめランキング
数あるキャンプ用グッズの中でも特に好みの分かれる分野だけに、ローチェアはかなり多彩なモデルが開発されていますね。
あまりにも種類が多すぎてどれを選ぶべきか迷ってしまう…という方に向けて、最後に「ローチェアのおすすめランキング」を軽くご紹介しておきます。
10位 Onway(オンウェー)コンフォートローチェア
使用サイズ | 60.5×82×75㎝ |
収納サイズ | 60.5×16×72㎝ |
座面高 | 30㎝ |
重量 | 3.5㎏ |
座り心地を重視したい方に人気なのがオンウェーの「コンフォートローチェア」です。
こちらはアウトドアチェアというよりも一人用のソファといった趣のモデルで、他のローチェアよりも大きくてフカフカのクッションが付属しているため座り心地は段違いです。
自宅用のリラックスチェアとして使用しているユーザーも実際にいるくらいなので、クッション性の高いローチェアをお求めなら一考の余地があるかと思います。
クッションや木材といったズッシリ感のある素材を多く用いている割には、総重量も3.5㎏に抑えられていて手が出しやすいですね。
9位 CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) エクスギア ロースタイル リクライニングチェア
使用サイズ | 58×59×71㎝ |
収納サイズ | 58×63×80㎝ |
座面高 | 18㎝ |
重量 | 2.5㎏ |
キャプテンスタッグの「エクスギア ロースタイル リクライニングチェア」は安価でロースタイルの装備を揃えたい方におすすめです。
重量は2.5㎏で座り心地も及第点、リクライニング機能が付いているおかげでリラックスタイムとお食事タイムの切り替えがしやすい汎用モデルといった感じですね。
楽天やAmazonでは新品価格で3000~4000円台で購入できるため、チェア以外の装備にお金をかけたい派の暫定的なキャンプチェアにいいんじゃないでしょうか。
部品取り外しではなく折り畳み式のローチェアなので収納サイズが大きいのがやや難点ですが、荷物に余裕があるなら悪くはないモデルだと思います。
8位 CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)CSクラシックス ロースタイルチェア
使用サイズ | 40×63×59㎝ |
収納サイズ | 40.5×71×7㎝ |
座面高 | 20㎝ |
重量 | 2.5㎏ |
木製フレームのローチェアがお好みなら、キャプテンスタッグの「CSクラシックス ロースタイルチェア」が良いカンジです。
フレームが木で作られているモデルはどうしても重くなりがちですが、CSクラシックスは高さを抑えることで軽量化を図っているため2.5㎏とソロでも充分に許容範囲な重量。
座面の高さは20㎝とキャンプ用のローチェアの中でもかなり低めなので、足を地面に投げ出すように伸ばしてゆったりと座ることが出来ます。
どこか一点に特化した機能をもつキャンプチェアではなく、あくまでもオシャレな雰囲気を楽しむためのモデルといった感じですね。
7位 DOD(ディーオーディー) ローローバーチェア
使用サイズ | 55×59×72㎝ |
収納サイズ | 55×12×79㎝ |
座面高 | 31㎝ |
重量 | 2.8㎏ |
シンプルで無骨なデザインを好むならDODの「ローローバーチェア」を検討してみてもいいんじゃないでしょうか。
ローバーチェアというのはイギリス軍の装備品の椅子を模して作られたキャンプチェアで、通常のローバーチェアの低いバージョンだから「ローローバーチェア」です。
軍人が使っていた椅子をモデルにしているだけあって、見た目はシンプルですが造りがしっかりしているのが特徴。使い方が多少荒くともへたりませんし、キズや汚れも”味”になるから長く使い込めます。
またDODのローローバーチェアは、シート部分やビスの取り外しが出来る設計になっており、老朽化した部分を取り換えて使い続けることも可能です。
6位 Helinox(ヘリノックス) ビーチチェア メッシュ
使用サイズ | 58×68×83㎝ |
収納サイズ | 47×12×14㎝ |
座面高 | 27㎝ |
重量 | 1460g |
海キャンプに行く機会が多いならヘリノックスの「ビーチチェア メッシュ」がおすすめ。
名前からも分かる通りビーチでの使用を想定したローチェアで、フレーム部分が曲線になっているので接地面積が大きく、地面が柔らかい場所で使っても脚が埋もれにくい設計です。
海近のキャンプ場に適しているのは当然として、砂地や細かい砂利が敷き詰められたサイトでも力を発揮する一脚。変な角度に椅子が傾くことが少ないので、安定した座り心地を維持することが出来ます。
軽量性に優れたキャンプギアを多く開発しているヘリノックス製品だけあって、ハイバックチェアでありながら重量は1460gしか無いという点にも注目ですね。
5位 Tent Factory(テントファクトリー)Spider Series スパイダーワイド&ローアクションチェア
使用サイズ | 86×65×26㎝ |
収納サイズ | 15×15×70㎝ |
座面高 | 26㎝ |
重量 | 3㎏ |
神奈川県に本社を置く国産キャンプギアメーカーのテントファクトリーからは「スパイダーワイド&ローアクションチェア」をご紹介。
骨組みを互い違いに交差させて強度を増したスパイダーフレームを採用している上、座面が広めに設計されているおかげで大柄な方でも不自由なく座れます。
座面にはフレームが無く頑丈な布地が張ってあるだけなので、ハンモックに腰掛けているようなフィット感を味わうことが出来るのが魅力。
手すりの固定が緩くてズレやすいのが難点ですが、100円均一のバンドで固定するだけで割と改善するのでそれほど問題にはならないかと。
4位 Coleman(コールマン) ヒーリングチェア
使用サイズ | 57×58×76㎝ |
収納サイズ | 14×14×90㎝ |
座面高 | 36㎝ |
重量 | 2.5㎏ |
コールマンの「ヒーリングチェア」は流行りのキャンプチェアのデザイン&座り心地を押さえつつ、設営&撤収の手間を減らしたモデルです。
ヘリノックス「チェアワン」によく似た外見ですが、違うのは広げるだけでセットできるところ。その分収納サイズは大きくなりますが、畳むだけで片付けられるのは嬉しいですね。
また、基本的に部品の取り外しを行わないので造りも頑強です。フレームがしっかりしているのでグラつきもなく、地面のコンディションに関係なく安定した座り心地を実現しています。
これでも重量は2.5㎏に抑えられているので、運ぶ時の軽量性と座った時の安定性を両立させたいキャンパーに高く支持されているモデルです。
3位 Coleman(コールマン) コンパクトフォールディングチェア
使用サイズ | 54×55×60.5㎝ |
収納サイズ | 54×8.5×55.5㎝ |
座面高 | 28㎝ |
重量 | 2.1㎏ |
コールマンの製品で言うと「コンパクトフォールディングチェア」も人気のモデルですね。
小型のディレクターズチェアのような可愛らしいデザインで、かなりコンパクトですが耐荷重は80㎏まで対応しているので子供から大人までちゃんと使えます。
背もたれ部分が低いため、沈む込むように座る…という使い方は出来ませんが、ロースタイルで食事を取ったり前傾姿勢でリラックスするのが好きな方には最適な一脚になると思います。
ダラっと座る感じのローチェアではないので、活力的なキャンプを過ごしたい時に適しているモデルですね。
2位 Helinox(ヘリノックス)チェアワン
使用サイズ | 52×50×66㎝ |
収納サイズ | 35×10×12㎝ |
座面高 | 34㎝ |
重量 | 890g |
ローチェアといったらコレ!と断言できるレベルで、ソロキャンパー界隈のド定番がヘリノックスの「チェアワン」。
座り心地はバツグン、組み立て設営もわずか数十秒、しかもフレームが頑丈で壊れにくい…と褒めるべき要素だらけのチェアワンですが、特に言われるのが「とにかく軽い!」ということ。
本体重量がたったの890g、専用のスタッフバッグまで入れても960gしかありません。軽量性特化の製品が多いローチェアの中でも、これほど軽くて頑強なモデルはそう多くないでしょう。
他メーカーの類似商品と比べても価格帯がそう変わるわけでもないので、2000~3000円ケチってよくわからないメーカーのローチェアを買うくらいなら、チェアワンを買っておくのが絶対にいいと思います。
1位 Moon Lence(ムーンランス) アウトドアチェア
使用サイズ | 16×61×66㎝ |
収納サイズ | 35.5×12.7×8.9㎝ |
座面高 | 38㎝ |
重量 | 912g |
キャンパーの間では俗に「ヘリノックス型」と呼ばれるタイプの椅子で、チェアワン等に似た設計の一脚。実際、座り心地や使い勝手も同じようなもので、重量も912gとかなり本家に迫るクオリティです。
それでいて価格はチェアワンの3分の1以下なので、コスパで考えると最強ですね。このタイプの類似品はすぐ壊れる粗悪なものも多いんですが、ムーンランスのアウトドアチェアは耐久性も悪くありません。
デザインもけっこうバリエーションがあってオシャレなので、初心者キャンパーのみならず女性人気も高いローチェアです。
まとめ
みなさんにピッタリのローチェア見つかりましたか?
ローチェアは初心者にも慣れている人にもおすすめのチェアです。ただチェアを買うならテーブルなどのもロースタイルにすればもっと統一感が出て使いやすい空間にもなります。
ソロキャンプはコンパクト、軽量などがポイントになるのでハイチェアよりローチェアの方が絶対にいいですよ。
またキャンプ用のテーブルも紹介しているのでよかったらご覧ください。